カビ冬真っ只中です。

日の出は遅く、日の入りは早いです。

農作業も、今時分はずいぶん落ち着いてきているのではないでしょうか?

こうした時にはお勉強。

農作業に直接関係なさそうなものでも、基本をしっかりと身につけておけば何かの折に役に立つかもしれません。

農業関連で、最もややこしく奥深い分野のひとつに微生物があります。

用語からして紛らわしいです。

菌、細菌、ウィルス、糸状菌、カビ、バイキン、そして多くの種類の微生物名・・・

もともと目に見えないほど小さい上に、用語も錯綜しています。

今回、このあたりについて、正確さよりもわかりやすさを優先してまとめてみたいと思います。

ウィルス

まず最初にウィルスについて。

これは、厳密な意味で生物とは言えません。タバコモザイクウィルス

微生物よりもさらに小さく、核酸(DNAもしくはRNA)とそれを包む殻があるだけ。

生物の定義自体難しいですが、普通は細胞があったり、食べ物とか光合成とか何らかの方法でエネルギーを取り出して活動したり、それを合成して体を作ったりします。

ですが、ウィルスには細胞はなく、エネルギーを取り出して利用することもありません。

その代わり、他の生き物に寄生して宿主の遺伝子を利用し、作り直すことにより、自分の遺伝子とします。

ウィルスのサイズは微生物よりもずっと小さく、微生物に寄生するものもいます。

微生物

次に微生物。

微生物という言葉は分類上の用語ではなく、単に小さい生き物というくらいの意味です。

微生物もそれ以外も含めて、生物は大きく二つに分かれます。

原核生物と真核生物の二つです。

原核生物は、細胞の中に核を持ちません。

DNAは、細胞の中に裸でいます。

原核生物のことを別名、細菌、さらに別名、バクテリアといいます。

我々になじみの深いところでは、乳酸菌とか大腸菌などが細菌です。納豆

納豆菌などもそうですね。

真核生物は核を持つもの。

人間も植物も、真核生物です。

微生物の中にも真核生物は色々といます。

アメーバとかミドリムシとか。

カビ

微生物の中に、真菌類(あるいは、単に菌類)と呼ばれるグループがあります。

真菌類というのがあるということは、真でない偽菌類というのもいます。

アメーバは、別名変形菌とも言いますが偽菌類の仲間です。アカパンカビ

これに対してキノコやコウジ、アオカビなどが真菌類です。

カビが多いですね。

ちなみにバイキンは漢字で書くと黴菌。

黴音読みでバイ、訓読みでかび。

微生物の微の字の真ん中下あたりが、黒になっています。

カビは、真菌類で黒っぽいシミになるのが多いですね。

なかなか含蓄がある、よくできた漢字です。

ただし、カビというのもやはり分類上の用語ではなく、単に見た目から出てきた呼び名です。

カビはもう少し専門用語っぽく言うと糸状菌、糸のように菌糸が伸びたものです。

酵母

次に酵母。

これも同じく、分類上の用語ではありません。酵母

例えて言えば、クジラもタイもナマコも一緒くたにして海産物というようなもの。

カビは菌糸が伸びたものですが、その反対に球状のものが酵母です。

もう少し詳しく言うと、酵母は球状で、増殖する時に細胞から芽が出て膨らんで別れます。

とはいえ、周囲の環境により、かびの中にも球状のものもいれば、酵母の中にも偽菌糸という糸を出すようなものもいます。

定義はあいまいです。

分類自体が難しいので、定義も曖昧となり、私達の頭も混乱してしまうのですね。

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