えひめAI散布後の菌たちという記事で、散布後に長生きさせるための方法について考えてみました。

ですが、読み直してみていまひとつ消化不良だったのでもう一度考えてみたいと思います。

投入した全部の菌を生かす?

えひめAIは、乳酸菌、酵母菌、納豆菌を培養した液です。

この3種類の菌は、それぞれ生育するのに適正な環境が異なります。

従って、全てを長生きさせるというのは、なかなか困難です。

繁殖させる菌を絞っておいた方がよいでしょう。

そのためには、そもそもの目的が何で、その目的を達成するためにもっとも必要な菌は何か、

さらに、その菌は実際に長生きさせることは可能なのかを考えておく必要があるでしょう。

そして、最も必要な、繁殖させたい菌を育成させることに重点を置きます。

実際問題として、えひめAIの三つの菌のうち、最も利用しやすいのは納豆菌と思われます。

納豆菌自体は微生物資材として、実用化されて市販されています、

また、非常に強い菌で、少々のことでは死にません。

これに対し、えひめAIで用いられる乳酸菌は、ヨーグルト由来であり、動物性です。

この、動物性乳酸菌は比較的弱く、畑のような環境で長生きできません。

乳酸菌単体でなく、他の菌と共生しているため、多少は長生きしやすいですが、それでも難しいと考えられます。

また、納豆菌と異なり、乳酸菌を農業資材として利用することに関しての基礎的な研究はそれほど進んでいません。
(一部の農家の方による実際的な使用は、よく行われていますが)

酵母菌も同様に、農業資材として利用することに関しての基礎的な研究はそれほど進んでいません。

これらの点から、納豆菌をよりよく働かせことに重点的を置いて管理するのが最も現実的かと思われます。

畑に直接まく時

では、具体的な管理の仕方について考えて見ましょう。

まずは、直接畑に散布する時の方法です。

納豆菌は籾殻とかワラ、枯れ草を好みます。

従って、まずはこれらを敷いておきましょう。

ただし、これらは、事前に土着菌が住みついている可能性が高いです。

したがって、散布前に消毒しておいた方が良いでしょう。

といっても化学薬品などは嫌でしょうから、自然農薬を使うのがよろしいかと思います。

例えば、木酢液とか、食酢を事前に濃いめ(100倍とかそれ以下)に撒いておくことが考えられます。

木酢液は、最初は殺菌効果がありますが、その後、菌が爆発的に繁殖します。

木酢液をまいて何日かして、殺菌されている間にえひめAIを撒きます。

これら以外では、石灰なども考えられます。

ただし、納豆菌はアルカリ性を好むので、その面からは石灰による土着菌の殺菌は、難しいかもしれません。

ポットで育てる時に使用

土壌で繁殖させるのは、やはり外乱要因が大きすぎて必ずしも成功するとは言い難い面があります。

しかし、ポットなど限られた空間で、かつ管理も行き届く状態であれば成功確率も高まるかもしれません。

使用する土は、土着菌を抑えるために、パーミキュライトとか、ピートモスなど、餌のほとんどない資材を利用します。

そして、えひめAIは酸性なので、石灰などのアルカリ資材と一緒に投入するとかして工夫します。

さらに、微生物の餌として、(事前に木酢などで消毒した)米ぬかなどを撒いてみてもいいかもしれません。

このような状態で、えひめAIを薄めた液でかん水します。

直接摂取する方法

もっと直接的に、苗にえひめを薄めた液を一晩つけるという方法も考えられます。

同じく、挿し木などでも切り口を液に浸しておきます。

さつまいもなどは、納豆菌が体内に感染していることが確認できるそうですが、これと同様の効果を狙います。

まとめ

えひめAIをはじめとする微生物資材は、複数の菌がそれぞれ相互に関連しあって生きています。

これらは、住む場所とか最適なpHとかが異なります。

えひめAIの3種の菌の中では、納豆菌が比較的土壌に馴染みやすいし、殺菌剤としても利用しやすいです。

ただし、一般に微生物資材の効果は安定せず、使われる状況によって十分効かない場合もあります。

やはり試行錯誤で、いろいろ試してみる必要があるでしょう。

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