会話

人の話を聞かない人

コミュニケーションが大切、とはよく言われますが、実際問題として人の話を聞かない人は多いですね。

典型例が政治の話題。

最近では、集団的自衛権の論議など、そうでした。

賛成派と反対派、全く噛み合っていません。

多分、お互い理解し合おうという気がないのでしょう。

一般市民の政治談議などであればまだしもですが、仕事や日常のこまごました生活の上で、人の話を聞かない人が身近にいると不幸です。

しかし、実際には大勢います。

具体的に順を追って考えていくと、家庭であれば、妻もしくは夫、舅、姑、

職場の上司や同僚、

PTAや町内会など、地域活動の奥様、おじさま方。

思い当たる人は、いくらでもいるのではないでしょうか。

そんな人たちの中でも、特に厄介なのが、先輩とか目上の人とか職場の上司。

こちらが、どんな意見を言っても無駄。

結局は、相手の言うことを聞かざるを得ません。

無力感や怒りで、鬱になる人も多いです。

そこまでいかなくても、自分に問題があるかのように思って自己卑下しがちになる場合も多いでしょう。

こんな風に、相手の話を聞かない人は、いったいどう思っているのでしょう?

自分の支配欲を満たしたいとか、ごね得を狙っているとか。

あるいは、自分の考え以外何も信じられないとか。

こんな人たちに対処するのは、容易ではありません。

対処法としては、以前に何度か述べたアサーティブテクニックを使うといういうのもあります。

例えば、壊れたレコードのように同じことを何度も繰り返す、

「確かに○○についてはそうですね、でも・・・」という風に部分的に認めることが可能な部分は認める、

等々です。

詳しくはこちらに書いています

→ 強引な相手のいいなりにならないために

しかし、これを四六時中やれるかというと、大変です。

従って、基本的にはこういう人には、言うことを聞かせる方法はないと諦めることも大事です。

人は他人をコントロールすることはできません。

そんな風に諦めることにより、あまり自分を責めたり傷つけられずに済みます。

ところで、例えば自分の妻(もしくは夫)が、こんな風に人の話を聞かない人だとします。

自分は不幸と思うかもしれません。

しかし、もし妻(もしくは夫)に話を聞いてみたら

「ダンナ(ヨメさん)は、人の話を全く聞こうとしなくて、とっても困っているんです・・・」

などと言われるかもしれません。

そして、そのように思われていることは、実は結構多いものです。

自分が人の話を聞かないことを、わかっていないことが多い。

身の回りに大勢いるということは、実は、私もあなたもそうかも。

人の話を聞かないなどと言われると、心外かもしれませんが、よく考えてみると思い当たる?

厳に気をつけなければなりませんね。

ある事例

上のような話を書いていて、ある事例が思い出されました。

ある会社員の方からの相談です。(人物を特定できないよう少し内容を変えています)後ろ姿

内容は、その方の息子について。

その息子は頭がよく、地元の有力高校を卒業後、一流大学に現役合格しました。

そして、地元を離れて東京暮らしを始めました。

大学でも体操部で活躍、仲間の信任も厚く、部長として頑張っていました。

しかし、その部で不祥事が。

暴力事件が発生したのです。

その息子自体は暴力事件には関与していなのですが、部長ということで相当神経をすり減らしたようです。

体操部も、数ヶ月の活動停止。

人生、初めての試練です。

そんなこともあり、東京暮らしに疲れて地元に帰りたいとの思いが強くなりました。

そして、就職先を地元で探します。

しかし、地方経済はまだまだ景気はよくありません。

なかなか就職口が見つからず、結局就職浪人。

就職浪人が決まったとき、その息子が父親に言いました。

「僕はずっとお父さんの言う通りに頑張ってきた。

高校も大学進学も。

でも、本当はもっと違う道を選びたかった。

大学では、部活もせずに大学生らしく安穏な生活をしたかった。

それを全て我慢して、お父さんの言う通りにしてきた。

その結果がこれ。

なんで頑張ってきたかわからない。

お父さんが恨めしい。」

父親は、驚いて言葉を失いました。

というのは、自分では息子に何も強制してこなかったと思っていたのです。

「私は何でも息子の言うことを尊重してきた。

ああしなさい、こうしなさい、と指図したことは一度もない。

ただ、息子がやりたいと言ったことを応援しただけ。」

どうして、こんなに話が食い違うのでしょう?

そして、この父親はどうすべきでしょう?

まずなすべきことは?

いろんな対処案があるかとは思いますが、このような微妙な問題に対して正解などありません。

コミュニケーション上のテクニック等を使えば解決するというわけでもありません。

ただ一つ、肝心なことが。

それは、相手の話を真剣に聞いてあげることです。子供達

そして、相手の言いたいことだけでなく、感情、思考、価値観など、言葉の背景も理解しようとします。

そのために、話の内容だけでなく、相手の仕草や表情、声のトーンなど全てに神経を集中して聞きます。

相手が話している時に、自分の喋ることを考えたりせず、相手の話を無心に受け入れます。

善悪の批判をしてはいけません。

だからといって、共感する必要はありません

ただただ、相手の状況を理解することだけに集中します。

そして、それを態度で表します。

相手の顔をしっかり見て、うなずいたり相槌を打ったり。

そんな風にすることが相互理解の第一歩となります。

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