いろんな種類の野菜の特徴をつかんで、輪作体系や具体的な栽培に生かすことは重要です。

今回はナス科について。

ナス科といえば、トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ等々、とても人気のあるメジャーな野菜が数多くありますね。

これら以外では、タバコとかホオズキなどもナス科。

いろんな利用の仕方のある、特色ある科です。

このブログを読まれたことのある方で、栽培したことのない人はいないのではないでしょうか。

原産地の特徴

多くがアジアや南米の熱帯地方が原産地です。

ということで、生育には強い光が必要です。

また、温度も、比較的高温を要求するものが多いです。

一方で、日中の寒暖の差が大きいところが原産地のものもあります。

その場合は、それに応じて寒暖の差が必要となります。

水については、原産地によってかなり環境が異なるため、乾燥に強いものから弱いものまで様々です。

成長の仕方

高温を好むものが多いですが、栽培期間が長いので露地の普通栽培ではまだ寒い時期に種まきや育苗することになりがちです。

従って、その際には保温することが必要となります。

ただし、一定の温度で保温するよりは、昼は暖かく、夜は寒めにして、寒暖差
をつけた方が発芽しやすいです。

ジャガイモは別として、他の多くのナス科野菜は果菜、すなわち実を収穫します。

従って、直接的には生殖成長を適切に行わせることが重要となります。

ただし実際には、ナス科野菜では、栄養成長と生殖成長が同時に進行します。

一般に、肥料分が多すぎると栄養成長に傾き、肥料分が少なすぎると生殖成長がに傾きます。

従って、適切な追肥をすることが重要です。

生殖成長

花は両性花です。

一つの花に、雄しべと雌しべが付いています。

そして花はさほど大きくなく、雄しべと雌しべの距離も近いです。

従って、自家受粉しやすいです。

とはいえ、必ずするわけではなく、場合によっては他家受粉による交雑もあり得ます。

タネを採取する場合は、交雑の可能性を考えた方が良いです。

受粉は主に風媒や虫媒によって行われます。

収穫物は主に果実で、中身は水分、炭水化物がメインです。

ナス科野菜の多くは多肥を好みますが、収穫物の中には窒素やリンなどの主要肥料分はさほど多くはありません。

従って収穫が終わった後の株を土に戻せば、土壌の養分として残すことができます。

病害虫

ナス科野菜は、いろんな病害虫の被害を受けやすいです。

主な病気としては、モザイク病や立ち枯れ病、灰色カビ病などがあります。

また、害虫としてはヨトウ虫類やコナジラミ、アザミウマなどに注意しなければなりません。

このような病害虫が多いということは、これらがその圃場に住み着くことにより、連作障害が出やすくなるということに通じます。

ナス科は連作を避けて、他の作物との輪作を心がけるようにしましょう。

また、ナス科に被害を及ぼす病害虫の種類は多いので、農薬だけではなく輪作や捕殺など、種々の手法で管理することが望ましいですね。

まとめ

ナス科野菜は畑でメインとなる野菜です。

植物の特徴をよく知って栽培に生かしましょう。

ナス科は連作障害対策、育苗、追肥が大きなポイントとなります。

ここにしっかり重点を置いて栽培しましょう。

参考にした本

農文協編 最新農業技術 野菜vol3  農文協

池田英男 川城英夫 野菜栽培の基礎(農学基礎セミナー) 農文協

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