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農産物紹介

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当商会では、ナスやサニーレタス等の野菜生産を主に行っています。

※ 個々の栽培品目については、こちらをごらん下さい
・  サニーレタス
・  ナス
・  トウガラシ
・  エゴマ
・  タカキビ

自家採取種を基本としています。SN3D1419

通常、プロの農家の方は、あまり自分でタネを取ることは多くありません。
これには理由がいくつかあります。
一つには、畑が長時間空かないからです。
例えば、ニンジンのタネを取ろうと思えば、夏から秋にタネをまき、冬越しさせて晩春ごろタネを取ります。
単に収穫するだけに比べて何ヶ月も余分に時間がかかります。
冬に収穫してしまえば、春には別の作物が植えられるのに畑が勿体ないです。

第二には、交雑を避けるのが難しいです。
交雑とは、異なる品種同士で交配してしまうことです。
そうすると、元の性質が失われてしまいます。
特にアブラナ科の野菜では、異なる種類の野菜の間で交雑が起こるので、注意が必要です。

第三に、そして最も重要な理由は、買ってきたタネは揃いがよく、品質が一定で販売に有利だからです。
多くのタネは、F1といって、異なる品種を掛け合わせて作ったタネです。
これは、一般に雑種強勢といいますが、純系のものよりも生育が強健となります。
また、生育も揃うので管理がしやすいという利点もあります。
一斉に同じ品質のものが収穫できるので出荷もしやすくなります。
ただし、F1の野菜からタネを取ると、元の親と全く異なった性質の子供ができたり、場合によってはタネ自体採れなくなったりします。

F1とは逆に、遺伝子が近いもの同士を交配させていくと生育は弱くなっていきます。
これは雑種強勢の反対で自殖弱勢と言います。
人間や他の動物でも同じことです。
氏素性のよい家柄では、結婚するときに相手の家柄も気にするので、結果的に近い家系の間で結婚することが多くなり、遺伝子の多様性がなくなって弱くなりがちです。

雑種強勢を利用したF1に対して、一つの品種を選別してきたものを固定種と言います。
固定種は、上述したとおり純系に近づけると自殖弱勢により弱くなってしまいます。
従って、これを防ぐために別の系統で育てた種と交配させます。
例えば、別々の種屋さんで育てた同じ品種の種同士を交配させる、といった具合です。
このように、固定種は原理的に純系になりすぎることを嫌うので、どうしても生育や品質にばらつきが生じます。

以上のような理由でF1品種が多いのですが、最近では風向きが変わりつつあるようです。
F1品種よりも固定種の方を好む消費者が増えてきているようなのです。
理由を想像すると、近年の科学技術に対する不信感でしょうか?
人工的なF1種よりも昔ながらの固定種の方が安全、という感覚です。

自分が育てた野菜から種をとって、また次の年にその種を蒔く、いのちが循環しているのを実感します。
タネを蒔きながら、私たち人間にも思いを馳せていきます。
連綿とつながる自然の流れの中で、私たち自身も自然の一部として存在しています。
遥か昔の祖先から引き継いできたバトンを両親から受け取り、そして精一杯走りながら、子供達にまたバトンを渡していく、タネの採取は、そんな思いを抱かせてくれます。

栽培

a0002_002572露地栽培です。
農地の保全を第一に考えて栽培しています。
そのために、
1)収穫残さは堆肥化したり、マルチ代わりに使って土に戻しています。
2)農薬の使用を抑えています。各農産物のトレーサビリティーについては追ってアップしていきます。
3)耕耘は回数を減らし、浅く行っています。
4)除草剤は使っていません。刈り取った雑草は堆肥化、マルチ代わりにしています。
5)肥料は追肥主体で必要な時に量を抑えて行っています。

これらに加えて、栽培上の工夫として、
1)米ぬかやえひめAIを用いた微生物利用
2)紙マルチによる雑草防除
3)不織布トンネル、ベタがけなどによる防虫
等を行っています。
これらの栽培技術の詳細につきましては、「お役立ち情報」に追ってアップしていきます。

収穫

葉菜類は夕取り、果菜は朝取りを基本としています。 a1150_000102
植物体内の液の流れから、このようにしています。

まず、水分の流れについて考えてみます。
日中は温度が高くなるので、植物の葉っぱの表面では蒸散により水分が抜けていきます。
さらに、光合成によっても水が消費されます。
根からの水分供給や呼吸による水分の発生もありますが、これよりも水分が消費される方が多くなりがちです。
結果として、植物体内の水分濃度は少なくなります。
夜になると、蒸散量は減ってくるので水分濃度は高まります。
とすると、水分濃度は夜明け頃が最も高くなるので、朝取り野菜は水気が多く、歯ごたえのよい状態になっていると言えそうです。

次に糖分濃度(甘さ)について。
日中は、光合成により糖分が生成されます。
この糖分は師管を通って各部に流れていきますが、流れる早さより生成する早さの方が早いため、葉に糖分が蓄積していきます。
日が暮れて光合成が出来なくなると、葉の糖分は師管を通って根まで降りてきます(根だけではないですが、単純化のため、そうしておきます)。
根は肥料成分を吸収するときには、大きなエネルギーを必要とするので、そのためにこの糖分が使われます。
とすると糖分濃度は、日暮れ前が最も高くなるので、夕取り野菜は甘い、と言えそうです。

最後に、硝酸濃度(食味)について。
硝酸濃度が高い野菜は食味がよくない、と言われます。
また、体にも良くないとされており、硝酸濃度は低い方がよい野菜と言えるようです。

日中は光合成が起こりますが、この生成物質と硝酸からアミノ酸が合成されていきますので、硝酸濃度は低下していきます。
夜になると、根は糖分を使って硝酸イオンを吸収していきますので、硝酸濃度は高まります。
夜が明けると再び葉っぱから蒸散が始まり、硝酸イオンが導管を通って、この形のまま葉まで運ばれます。
とすると硝酸濃度は、朝が最も高くなるので、朝取り野菜は食味が悪いと言えそうです。
ただし、これは根菜や葉菜の場合で、果菜では硝酸イオンは流れていかないので、問題はなさそうです。

以上の点から、当商会では、果菜類では朝取りの歯ごたえを、葉菜では夕取りの甘さを指向しています。

 

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