今回は、私の畑で最もよく見る鳥の、セキレイを取り上げてみたいと思います。

どんな鳥?

体調は20センチくらい。

体つきはほっそりしていて尾が長め。

色は白と黒にキレイにキレイに分かれていて、非常に見栄えが良い鳥です。

飛ぶのも上手ですが、畑を耕した後などにちょこまかとよく歩き回っています。

そして、尾っぽを上下に振るのが特徴的です。

古事記や日本書紀では、この尻尾の振りでイザナギノミコト、イザナミノミコトに性交の仕方を教えたとされています。

「セキレイ」という名前の他にも、「庭叩き」とか、「石叩き」のような、尻尾を振る動作にちなんだ別名が多いです。

セキレイの名前を知らなくても、多くの人が思い当たる、よく見かける鳥と思います。

生活

一例として、私の畑での様子をみてみましょう。

朝、畑を耕したり、畝立てをしたりしているとよくやってきます。

土を動かした後に出てくる小さな虫、コバエとか蜘蛛とかを食べるためです。

ほぼ昆虫食です。

冬の、エサがない時期にまれに植物を食べることもありますが、基本は動物食なので、我々にとってはありがたい益鳥です。

ちなみに、朝は虫の方も温度が低いために体が動きにくく、かつ朝露もあり飛びにくいです。

従って、朝の耕耘はセキレイにとっての絶好の食事場になります。

ところで、土を動かす作業以外、例えばマルチを張ったりしているときにも、セキレイがよってきます。

彼らにとってはなんのメリットもないのに、と思います。

かなり好奇心が旺盛なのですね。

畑にはだいたい2匹くらい寄ってきます。

つがいなのかもしれません。

縄張り意識が強く、昼間は普通は単独もしくはつがいで行動しています。

よそから別のセキレイがくると、すぐに追っ払います。

追っ払われる方もよくしたもので、さっさと逃げて、傷つけられたり殺されたりするところまではいきません。

しかし、カーブミラーなどで自分が写っているのをみると、相手が逃げないので盛んに攻撃し、それが元で怪我することもあるらしいです。

昼に単独行動する代わり、夜には集団で眠っているようです。

橋の下とか、国道の高架のコンクリートの隙間とか木の枝とかです。

車の音がうるさくても、平気で眠れるらしいです。

一年の中で、産卵は4月ごろになります。

産卵前に、屋根の隙間、土手のくぼみ、石の下などに巣を作ります。

4月に産卵して、1ヶ月程度で巣立ち、そしてしばらくして独り立ちとなります。

親鳥は、子供が巣立ちの頃に次の巣作りをして、2回めの産卵をします。

ただし、2回目は梅雨にかぶるため、あまり条件はよくないようです。

よく見かける種類

日本では、主にキセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイの3種類をよく見かけます。

キセキレイは腹が黄色い鳥です。

漂鳥で、暖かい季節は主に山地、寒くなると平地に移動していることが多いです。

水辺で、水生昆虫を主に食べます。

また、ねぐらは建物、石垣の隙間、垣根など人の近くが多いです。

セグロセキレイは日本特産の鳥です。

ハクセキレイと見た目は紛らわしいですが、顔で見分けがつきます。

セグロセキレイの顔は、黒地で白い眉の線が入っています。

ハクセキレイの近縁種です。

ハクセキレイと概ね住み分けていますが、近年、ハクセキレイが繁殖域を広げていて、競合することもあります。

その際には縄張り争いをすることになりますが、どうもセグロセキレイの方が分が悪いようです。

日本特産だけに頑張って欲しいものです。

ハクセキレイは、顔が白く、目のあたりに黒い線が走っています。

キセキレイやセグロセキレイとは違い、水のない、乾いた場所にも進出してきています。

こうした環境適応性に優れているためか、最近繁殖地を広げてきています。

我が家に出てくるのも、もっぱらこの種類です。

セキレイはどこにでもいるよく見かける鳥ですが、こうして種類を判別できると、また親しみもわくかもしれませんね。

まとめ

セキレイは、古くから日本人に馴染みがある鳥です。

好奇心旺盛で、人間もさほど怖がりません。

農作業で疲れた時など、セキレイのちょこまかと歩き回る姿を見れば、気も紛れますね。

参考にした本

長谷川博 渡り鳥 地球をゆく 岩波ジュニア新書

(財)日本野鳥の会編 セキレイの仲間たち あすなろ書房