たまごメロン

たまごメロンとは

私は、タマゴメロンという、ちょっと変わったメロンを育てています。

この由来をずっと調べていますが、さっぱりわかりませんでした。

もともとは、近所のおばあさんに苗をもらったのが育て始めたきっかけです。

そのおばあさんも、知り合いからもらったということで、由来をたどることができませんでした。

ところが最近、特に目的もなくインターネットを見ていたら、このメロンにそっくりなものが見つかりました。

よくよく見てみると、これは網干メロンと言う品種のようです。

網干というのは兵庫県の地名で、そこで大正〜昭和に栽培、品種改良されて、出来た品種とのこと。

このメロン、大きさは、ニワトリの卵より一回り大きいくらいのサイズ。

冷やして生食してみると、確かにメロンの味がします。たまごメロンH28

ただし、初めて作った時に、当時小学生の子供に食べさせてみると、「りんごにマヨネーズをかけたような味」と表現されました。

そう言われると、確かに非常に微妙ながらもりんごに近い食感と鼻腔の奥にかすかに感じられるマヨネーズっぽい濃厚な香りがないとも言えません。

なかなか上手いことをいうものだ、と感心しました。

大きさが小さいので、大人には物足りないかもしれませんが、老人や小さい子供には良いサイズ。

気に入ったので、毎年タネを取って作り続けています。

まくわ型メロン

たまごメロンは、たぶんマクワウリとメロンの掛け合わせと思われます。マクワウリ

もともと、メロン類はアフリカ原産です。

それが片やヨーロッパに渡り、片やインドを経て中国、そして日本に伝わりました。

その過程で東洋の気候、風土に適した形に変化して、そのうちの一つが今のマクワウリとなりました。

しかし、明治以降、西洋文明の伝来とともに、強い甘さを持つメロンのニーズが高まりました。

そこで西洋のメロンを日本でも作ろうとしましたが、気候風土が違いすぎてうまく育ちません。

そこで先人たちが苦労して、編み出したのがマクワウリと西洋のメロンの掛け合わせ。

プリンスメロンや、たまごメロンもその一つと考えられます。

こうして手軽にメロンの味が楽しめるわけですから、先人たちに感謝しなければなりませんね。

開花特性

ウリ科の植物は、雄花と雌花が別々につくことが多いです。

これを、雌雄異株といいます。

受粉の際には、雄しべの花粉を人間は雌しべにつけたり、昆虫が蜜を吸う際に運んだりする必要があります。

これに対して、マクワ型メロンの特徴は、雄花と両性花の異株であることです。

両性花とは、一つの花に雄しべと雌しべの両方があるものです。

そんな便利な花が咲くのであれば、何のために雄花があるのかよくわかりませんが、とりあえずそうなっています。

あと、もう一つ開花に関して特徴的なのは、花のつき方です。

親ヅルには、雄花しかできません。

子ヅルも雄花だけ。

孫ヅルで、ようやく両性花ができます。

つまり、実を早くつけさせたい場合は、孫ヅルを早く出させなければなりません。

よく栽培の本などで親ヅルを摘芯しましょうと書いてあるは、このためです。

マクワ型メロンに限りませんが、植物によっていろんな特徴があって面白いものです。

収穫的期の確認

マクワ型メロンに限らず、ウリ科の植物は実が熟したか見極めるのが難しいですね。

これを、比較的丁寧に見分ける際には積算温度を使います。

積算温度というのは、受粉してからの1日当たりの平均気温を足していくものです。

正確な定義とは若干異なりますが、例えばある1日の最高気温が30℃、最低気温が20℃だったとすると、平均気温は大雑把にその中間の25℃くらいとなります。

それが毎日30日続けば、積算して25℃×30日で750℃となります。

マクワ型メロンの場合は、積算温度が概ね750℃から800℃で熟すようです。

積算温度を管理するためには、毎日きちんと見回って、両性花ができていることを確認する必要があります。

もし出来ていたら、受粉させて、その花の近くに日付の書かれた目印をつけておく必要があります。

面倒なので、外観だけで判断したいと言う場合は、完熟したら、実の付け根の部分がひび割れが入ってきますので、そこで収穫します。たまごメロンヒビ

私は、もっぱらこれを目印にしています。

あるいは、出荷等のために、ひび割れする前に収穫したい場合は、実の付け根のつるの葉っぱが枯れたとか、実のお尻の部分に輪っかができるとか、甘い香りがするとかで判断します。

 

いずれにせよ、冷たく冷やしたたまごメロンは、甘くさっぱりして、我が家にはなくてはならない果物のひとつです。