いろんな種類の野菜の特徴をつかんで、輪作体系や具体的な栽培に生かしましょうというシリーズです。

この科も、きゅうり、かぼちゃ、スイカなど重要野菜が多いですね。

しかも、収穫時の果実が大きく、個数は少ないです。

その分一つ一つ取れた時の喜びも大きいです。

しっかりと育てて収穫の喜びを味わいましょう。

原産地の特徴

原産地はアジア、アフリカ、南米など。

温帯から熱帯と幅広いですが、暑いところが原産のものが多いです。

従って、そういった種類の野菜は、強い光を好みます。

同じく、温度も高い方を好むことになります。

一方で、きゅうりなどは例外的に寒冷地でも発達してきました。

こういった野菜は、温度が高すぎるとかえってよくありません。

発芽~成長

暖かいところが原産ということから、発芽にもある程度温度が必要な場合が多いです。

従って、ナス科同様、育苗時に寒いので加温の必要があります。

発芽して成長する時、根は浅く酸素をたくさん必要とします。

従って、乾燥に弱いけれども排水も必要ということになります。

つる性で地を這わせる場合も多く、こうした点でも大雨で冠水するような土地ではなかなか作りにくいです。

開花、結実

ウリ科の植物は中性植物です。

つまり、季節によらず、一定の大きさになったら生殖成長で花芽ができ始めます。

また、栄養成長と生殖成長が同時に起こります。

従って、追肥が大切となります。

特に元肥が多すぎると、つるぼけしてしまい、栄養成長ばかり進むので注意する必要があります。

花は多くの場合単性花で、雌花と雄花が別々につきます。

一つの株に両方つきます。

品目によっては、両性花もあります。

これは一つの花の中に雄しべと雌しべがついているものです。

花は大きいものの方が多いです。

わざわざ手間と栄養をかけて大きな花をつくるのは、虫に目立ちやすいため。

ということで虫媒花です。

主に蜂が花粉を媒介して受粉します。

従って交雑しやすいのも特徴です。

タネを取る場合には、周りに別の品種がないか要注意です。

なお、異なる品目、例えばスイカとかぼちゃ、かぼちゃとメロンなどは同じウリ科でも、その下の分類の属が異なるため、交雑はしません。

花は短命で、朝咲くとその日のうちにしおれてしまいます。

従って、確実に受粉させるには人工授粉が必要です。

ナス科みたいにいっぱい花が咲くとやってられませんが、スイカくらいの少数精鋭ならまあ何とか頑張れるのではないでしょうか。

病害虫

ウリ科野菜はいろんな病気にかかりやすいです。

主な病気はうどんこ病やつる枯れ病、えき病などなど。

従って連作障害を避けるために、輪作するようにしましょう。

ただし、えき病とかモザイク病などはいろんな植物にまたがって感染するので、ウリ科を植える前後にはこれらの病気にかかりにくいものを植えた方が良いです。

また、うどんこ病も同じくいろんな植物でかかる病気ですが、これは空気感染なので、病害菌の土壌汚染による連作障害とは直接関係ありません。

害虫はウリハムシ、アブラムシ、ネコブセンチュウ、などなどが代表的です。

予防しっかりするとともに、よく観察して、見つけたら防除を心がけましょう。

まとめ

ウリ科は実が大きく、個数が少なめなので、収穫時の満足感も大きな野菜です。

少ない分、しっかりと世話しましょう。

主に気をつけるべき点は元肥のやりすぎ、受粉、水はけなどなどです。

 

参考にした本

農文協編 農家が教えるきゅうり、ウリ類つくり 農文協

池田英男 川城英夫 野菜栽培の基礎(農学基礎セミナー) 農文協

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